治具
ベアリングを引き抜いたホイールの今度は圧入です。
4年前は6203LU(片面ゴムシール)を3個買いました。純正型番[93306-20348]は6203の片側ゴムシールです。
今回購入したのはコチラの6203LLU(両面ゴムシール)
卸し価格の方はどうか分かりませんが、エンドユーザーの消費者末端価格ではなぜかLUよりLLUの方が安いです。もともと注油メンテするような場所でもないし両面シールでも問題ないでしょう。もっとも「シール摩擦が云々」気になる方はLLU片方のシールをはがしてしまえばLUになります(笑)。裏表はありません、どっちでもOK。
古ベアリングでの叩き込みは危険
ベアリングを圧入する際に直接叩き込むのは厳禁です。
ボールが変形・破損してしまいます。
ベアリングの圧入には一般的に古ベアリングをあててプラハンによる叩き込みが散見されます。私も4年前に古ベアリングを当てて叩きました。
ここで改めて考えるとガタがきた為に交換している(抜きで既にボールが変形している)古ベアリングを使う事が果たして正解なのか?ということ。水平に押し当てているようで実のところ変形したインナーが新ベアリングにダメージを与えている可能性は捨てきれない。
水平に叩くには40φのワッシャーを挟む、若しくは40φの塩ビパイプを使うという方法がベストではなくともベターであると思います。
というか、そもそもの大前提で精密素材の部類に入るベアリングを叩くという行為自体が間違っている気がします。
ではどのように挿入するかと言えばやはり治具で丁寧に圧入するのがベストでしょう。
圧入治具
治具というと聞こえはいいですがただのボルトです。
今回用意したのはM12ボルト180cm(140cm+ねじ山40cm)、M12ワッシャー(40φ)x2枚、M12ナット、適当なM12ワッシャー2枚。ホームセンターに行けば数百円で揃います。
適当なM12ワッシャーはナットを締め込み易くする為であって無くてもいいと思います。
肝心なのは40φワッシャーx2枚の方で、これが小さい(例えば32φ)とアウターではなくインナーに圧がかかり結局ボールを痛めてしまいます。なのでベアリングと同径のワッシャーである必要があります。
締め込み
レンチを使ってゆっくりトルクをかけて締め込んでいきます。中のアクスルカラーがガタつかないくらい接触すればOK。
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