タペット音とは?
バイクにおけるタペット音とはエンジン内の部品が摩耗や劣化によりクリアランス(隙間)が生じてカチカチ、カチャカチャと鳴る音のことです。エンジンの構造や部品によって音は変わりますが、大抵クリアランスが大きいほど音も大きくなります。一般的には
・パルブクリアランスのズレ
・ロッカーアームの摩耗劣化
・バルブスプリングの摩耗劣化
・カムシャフトの摩耗劣化
・ロッカーアームの摩耗劣化
・バルブスプリングの摩耗劣化
・カムシャフトの摩耗劣化
により音が生じるので、多くのサイトでは「まずはオイル交換をしてみよう」等と言ってますがSR400では消えません。
なぜならSR400におけるタペット音とは十中八九、カンカンというタペットカバー音だからです。
SR400のタペットカバー音とは?
SR400におけるタペット音とはエンジンのヘッドにあるロッカーアームについているアジャストスクリューがタペットカバーに当たるタペットカバー音です。原理としてはアジャストスクリューが振動/腐食/劣化により外側へ(カバーの方へ)緩んでしまった・ズレてしまったことが原因です。走っていると段々と音が大きくなるのはエンジンの熱に合わせて熱膨張によりアジャストスクリューが伸びてタペットカバーに当たる為です。
ただし、全てがコレに当てはまる訳ではなく、本当にタペット音(バルブ打音)である可能性もあります。
アジャスターの先端が摩耗により削れて、バルブクリアランスが広がりカチカチと打音がします。総走行距離の長い車体ほど発生します。
SR400のタペットカバー音を消すには?
アジャストスクリューを正常な位置へ戻せば消えるはずです。はずですが、クリアランスを合わせたとしてもアジャストスクリュー自体の劣化伸張、ロッカーアームやバルブとのバランスで当たり続けることもあります。そこで確実にタペットカバー音を消す為に短いアジャストスクリューへ交換することをオススメします。
ヤマハ純正ビラーゴ用スクリュー
SR400用スクリューと違い調節する部分がカットされて短くなっています。また特殊レンチではなく普通の六角レンチで回せるので作業勝手もよくなります。本来はビラーゴ用なのですが径もピッチも全く一緒なので代替として常套交換されています。
SR400用スクリューと違い調節する部分がカットされて短くなっています。また特殊レンチではなく普通の六角レンチで回せるので作業勝手もよくなります。本来はビラーゴ用なのですが径もピッチも全く一緒なので代替として常套交換されています。
KEDOフラットアジャストスクリュー
KEDO(ドイツ)が開発した新型スクリューです。ビラーゴ用と同様に調整部がカットされ短くなっています。特筆すべきは先端がフラットになっていること。点ではなく面でバルブを押すため剛性・安定性が上がっています。25%軽量化され、サージングの発生を軽減。ただし、先端がボール駆動になっている(ポロっと取れちゃう)為、付け外し時に注意が必要です。取り外し時には(マグネット)ピックアップツールが必須。
KEDO(ドイツ)が開発した新型スクリューです。ビラーゴ用と同様に調整部がカットされ短くなっています。特筆すべきは先端がフラットになっていること。点ではなく面でバルブを押すため剛性・安定性が上がっています。25%軽量化され、サージングの発生を軽減。ただし、先端がボール駆動になっている(ポロっと取れちゃう)為、付け外し時に注意が必要です。取り外し時には(マグネット)ピックアップツールが必須。
今回はビラーゴ用で交換してみます。→
コメント
2017式 Fiを2020年8月に購入しました。暖気後カチカチが耳につき。初めてのタペット調整に挑戦です。こちらの「誰でもできる・・・」を教科書にしてなんとか出来ました。本当にありがとうございました。