本文中で紹介している「0SIM」は2020年8月31日をもって終了することがSO-NET公式より発表され、現在は契約不可となっております。したがいまして、この記事は過去の記事という前提でお読みください。
→一時代案アリ
ハイブリッドナビ
ハイブリッドナビとは従来のカーナビ(本体情報+VICS情報)によるルート案内に加えネット上から最新の地図データ及び交通情報を即時に反映させるシステム。昔あったカロッツェリアのエアーナビの進化版だと思えばいいかも。このハイブリッド機能を十分に発揮させるためにはネット通信が必要。NSZN-Z68Tに限っていえばDCMによる通信、WiFiによる携帯通信、Bluetoothによる携帯通信のいずれかになる。この内Bluetooth通信についてはこのカーナビZ68TはDUN(ガラケーによくある規格)にしか対応しておらずPAN(最近のスマホはほとんどこちら)接続できない。
DCM
トヨタのDCM(Data Communication Module)とはカーナビに携帯の機能を付けてデータ通信及び通話を可能にするオプションです。通信機能を持たせる事によりインターネットカーナビとなりネットワーク上の最新データを活用したルート案内が可能になります。
ところが純正DCMパッケージがかなりの高額になります。Z68Tをベースに考えるとオプションを付帯させるのに46,000円アップします。加えて毎年12,960円(初年度無料)がかかります。月々1,000円に価値を見出せるのかはご利用になられる方の利用法に依るとしか言えませんが、私の独断と偏見で機能の必要性を紹介したいと思います。
ネット化で得られる機能
DCM(トヨタ純正専用通信)でなければ出来ないコト
「*スマホで代用可」としてあるものについてはスマートフォンを車体に専用機としてダッシュボード等に仕込むことで同程度の機能が得られます。(例:車両位置追跡機能→スマホを探す機能)
WiFi通信
ぶっちゃけスマホをWiFiテザリング接続してしまえばいいんです。
ただ問題がいくつかある。
テザリング有料
近年、大手キャリアではテザリングが有料オプションになりました。
家族共用
私一人ではなく家族(妻)も利用するため誰が運転しても通信できる状態が好ましい。
テザリング操作
車に乗る度にテザリング操作する手間が必要になる。
Android
ココまで来たらおおよそお分かりになると思いますがAndroid機に格安MVNOを契約してマクロドロイドを仕込めば意識せず常時テザリングが可能になります。
私の手元にあるAndroid機のうちドコモのSO-03GがMVNOのテザリングに対応してたのでこの機種を車専用とすることにしました。一定時間、テザリング接続されていないとテザリングオフになってしまう機種がほとんどだと思いますが、マクロドロイドに「充電開始でテザリング」と事前指示しておくことで常時テザリング接続が可能になります。また車内に常設することで盗難時、大駐車場でもスマホの位置探索で車が見つかります。
モバイルWi-Fi
スマホにマクロドロイドアプリを仕込むやり方はやや敷居が高い気がしますので、一般的にはモバイルルーターを使うのが良いと思います。
ほとんどの機種が初期設定で
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①スリープ(省エネ)状態
②イグニッション(アクセサリー電源オン)
③USB充電開始でWiFi電波自動ON
④駐車(アクセサリー電源オフ)
⑤無通信で自動スリープ
といった挙動をするので煩わしい設定が必要ありません。
GPSを内蔵していないので追跡や位置探索はできませんが導入し易いと思います。
0sim
格安MVNOといってもスマホを1台契約すると費用がかかる。カーナビに使われる通信量は…
1ヶ月の通信量はおよそ250MBであると試算されています。
つまり500MBまで無料で使える0simを使えば月額0円での運用ができます。
ハイブリッドナビ利用実測
利用環境:モバイルWiFiルータ(203Zロック解除)+0SIM →WiFi→ NSZN-Z68T
(2019年3月期)走行距離: 610km、運転時間:33.2時間、データ使用量:59MB、費用:¥0円
(2019年4月期)走行距離:1276km、運転時間:43.0時間、データ使用量:計測忘れ、費用:¥0円
(2019年5月期)走行距離: 649km、運転時間:29.6時間、データ使用量:37MB、費用¥0円
(2019年6月期)走行距離: 472km、運転時間:28.9時間、データ使用量:計測忘れ、費用:¥0円
(2019年7月期)走行距離: 648km、運転時間:40.7時間、データ使用量:47MB、費用:¥0円
(2019年8月期)走行距離: 632km、運転時間:36.9時間、データ使用量:54MB(含アプリバージョンアップ×2個)、費用:¥0円
(2019年9月期)走行距離: 648km、運転時間:40.7時間、データ使用量:64MB、費用:¥0円
(後記)0simに代わる一時案
0simがサービス終了してしまったので代わりに限定的ですが0円で使用できる通信をご紹介します。
楽天モバイルun-limit
よく間違える方が多いのですがUnlimitedではなくun-limitです(どうでもいいですね)。
3大キャリア(DoCoMo、au、Sofutobank)に続く第4のキャリアとして2020年4月にスタート。申し込み自体は3月3日より開始~先着300万人は1年間無料ということですが、6月を越えてやっと100万人。2020年11月現在でも継続中なのでかなり余裕をもって無料契約できます。
一時案としての注意
無料期間は1年間
- 契約日だけ忘れないようにしましょう
使えるスマホ/モバイルWIFIは少ない
- 周波数(バンド)の話になってしまうので、少々小難しいですが要はバンド3(楽天自前)とバンド16/28(au網借り)に対応した機種に限定されます。auまたはuqのロック解除した機種が必要になります。wifiルータW03、W04。
サービスが不安定
- サービスが始まったばかりでとにかく対応エリアが狭い。auアンテナでかなりのエリアがカバーされていますが、いつ提携解除でauバンドが使えなくなるのか分からない。
以上の事を理解した上で次の代替SIM登場まで1年間無料利用ができます。
あとは次点で有料ですが298円のロケットモバイル。
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