リンクストッパーいまいち
去年導入した加速ポンプのリンクストッパーですが
試行錯誤してきましたがあくまで素人のかんかく(w)なので
緻密な計算やダイナで検証した訳ではありません。
ですので「素人の絵日記」程度にお考え下さい。
実走を繰り返した結果、特に街乗り(stop&goの繰り返し)においては
あまり効果を感じることができませんでした。
そこで分かりやすく下記グラフにしてみました。
リンクストッパーは一定の開度以上に押し込まない様に
強制的に排出を止めるものであってバランスを考慮していない。
仮に3/8開度で噴射を止める設定にしたとして
総排出量は減るものの3/8開度までは通常の排出量と変わらない。[赤線]
これでは全閉~半開を繰り返す街乗りでは効果が無いと言っていい。
そもそもレーシングキャブレターで街乗りとか草ぼーぼーとか言わないの
バランスを考慮して排出量を減らすにはこの方法は適さない。
ひとつの仮説としてダイヤフラム交換があがった。
KEIHINとしては一種類のみ[1201-055-2102]しかない。
しかしヤマハやカワサキのFCR(MX)にはセッティング用に数種ある。
これらを流用して適正化を図る。
カワサキFCR
カワサキ製は2種類(*実はKX250よりKX450の方がポンプ量が薄い)
車種専用に開発されたダイヤフラムであるが
選択の余地はある。
ヤマハFCR
YAMAHA製は5種類 (旧型5BEを含めると19種類)
こちらは何用という訳ではなくYZFやWRFの共用品として
また旧型の代替品としてラインナップ。
特筆すべきはジェット類の様にナンバリングされているので
薄めへ濃いめへの振りがし易い。
だがいかんせん高い(2015年1月時点で各1960円[抜])
やってみた
テスト・検証ということもありカワサキの43028-0006を購入しました。
素人採寸ではありますが8.5mmです。
ヤマハで言うところの#20に相当すると思われます。
ちなみに純正はというと4.8mmなので#58に相当すると思われます。
交換自体は至って簡単です。
御自身でMJやSJのセッティングされてる方なら
5分とかからないと思います。
ガソリンもポンプ内の5cc程度が漏れるくらいで
ウエス1枚ひいておけば問題ないでしょう。
後記
(2015/01/23)
結果としては良好です。ロッドストッパーのそれよりも遥かに理想ライン(青線グラフ)に違いと思います。あくまでたいかん(w)の話ですが。特に実感出来るのがコーナーからの立ち上がりで、ツキが全く違います。以前の様なコモりがありません。ただ先の加速ポンプ込みのセッティングだったのでスロー系が薄めになってます。エアスクリュで調整出来る範囲だと思いますが、再セッティングが必要です。
後記
(2018/06/28)
「写真の組み付けが反対」というご指摘を頂きました。
仰る通り写真では反対になっていましたので訂正致します。
見え難いので気づきませんでしたが写真をあてに組み付けられた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。ロッドが邪魔して反対に組み付けることは出来なかったはずですが誤解を招く写真で失礼致しました。
「NOK」という文字が見える方をスプリング側に組みます。
コメント
ダイヤフラムに関する情報、大変参考になりました。ただ、少し気になったのですが、最後のダイヤフラムの取付け写真ですが、取付け方向が上下逆のように見えます。中央のポッチが下向き(フロート室側)、縁に付いているリップが上向きで本体の溝にハマる構造になっていると思うのですが…。杞憂であればご容赦下さい。
コメントありがとうございます。ご指摘の通り写真では反対に組み付けていました。撮り直して差し替えます。大変失礼致しました。
はじめまして。
交換のダイヤフラムについてですが、真ん中のロッド受け部分の長さが違うだけですか?
それともダイヤフラム(膜)自体を大きくとってあるとかでしたでしょうか?
ロッド受けだけだと、先にやられてるリンクストッパーと仕組み的に変わらない気がしまして…いかがですか?
コメントありがとうございます。
膜の湾曲面については正直覚えて無いです。ただ、おっしゃる事ももっともだと思い、実機を確認してみました。
小生のポンプはアイドリング後の1/8辺りから稼動するようにセッティングされていますが全開直前の15/16開度程で底突きしました。
1/2開度で強制カットとは明らかに挙動が違う為、やはり青線の様に吐出量を減らしながらも全開度近くまでゆっくり吐出されていると考えられます。
答えになっているか分かりませんが参考になれば幸いです。