VMキャブは4種類
SR用VMキャブは加速ポンプ付きのSR500用と加速ポンプ無しのSR400用に大別されるが、実は年式によってそれぞれ前期後期が存在します。
判別方法
刻印判別
判別はいたって簡単。本体に刻まれた番号を確認するだけ。
SR500加速ポンプ付きVM前期:1978年(本体刻印:2J3-A0)
SR500加速ポンプ付きVM後期:1979~1987年(本体刻印:3X4-00)
SR400加速ポンプ無しVM前期:1978~1982年(本体刻印:2H6-00)
SR400加速ポンプ無しVM後期:1983~1987年(本体刻印:2H6-01)
修理や中古車体オーバーホールの過程で本人も知らない内に交換されていることもあるので、気になる方は刻印を確認しましょう。また、刻印がない、意図的に削られてる場合は他車流用の可能性が大です。
例:刻印2J2(海外SR500用、eBayで購入?)、刻印1E6(XT500用)。
形状判別
加速ポンプについてはリンクロッドで容易に判断つくと思います。VM32SSについては若干のジェッティング変更とチョークストッパーの有無ぐらいなので然程きにする必要もないかと思いますがVM34SSについては名前は同じでも別物になるので注意です。
vm34のポート
2J3のインテークポート
VM32の2H6とそっくりです。
3X4のポート
穴の位置、数が変わっています。
2H6のポート
加速ポンプの有無で2J3と区別できますが00と01の判別ができません。
VM34のフロートチャンバー
フロートの底にあるダイアフラムが
2J3は三角オニギリ型。
3X4は四角型になっている。
フロートチャンバーとしてはどうやら互換があるようで2J3のボディに3X4のフロートチャンバーを組み合わせた所謂ニコイチがあるそうです。こういうのには手を出さない方がいいですね。
本人も知ってか知らずか3X4を「78年製SR500の初期VMキャブ」と謳って販売しているオークションをたまに見かけますので注意が必要です。
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