必要ダウンロード速度
スマホをカーナビ(バイクナビ)に使用するにあたり、表示に必要なダウンロードのスピードを算出する。
とは言っても、使用する地図アプリによってだいぶ違うようだ。大きく2つに分けると、地図を極力簡略化してデータを小さくしている地図アプリ。データを予めダウンロードして通信なしでも使えるアプリ。おそらく最も使用者が多いであろう「GoogleMap」は前者(データ簡略化)に属する。これを基に通信速度を算出してみる。
条件設定
走行する道や速度や時間で割と上下るすので概算値で算出。
必要な地図データは100km≒10MBが概ね平均ベース値のようだ。そこから信号・右左折拡大、交通情報機能等を多用すると1.5倍~2倍になるそうです。
*概算値の為、1Mを1024kではなく1000kとして換算する。
仮定①
下道(峠)ツーリングを想定し200kmを4時間(時速50km/h)で走行。
ダウンロードデータは40MB。
試算①
40MB/240分 (ビット変換)→320Mb/240分
320Mb/240分 (キロ変換)→320,000kb/240分
320,000kb/240分 (1分あたり)→1,333kb/60秒
1,333kb/60秒 (1秒あたり)→22kb/s
仮定②
高速ツーリングを想定し400kmを4時間(時速100km/h)で走行。
ダウンロードデータは50MB。
試算②
50MB/240分 (ビット変換)→400Mb/240分
400Mb/240分 (キロ変換)→400,000kb/240分
400,000kb/240分 (1分あたり)→1,667kb/60秒
1,667kb/60秒 (1秒あたり)→28kb/s
結果
あくまで試算概算値ですが必要速度は22kbps、28kbpsとなりました。
瞬間的(アプリ起動時)にはもっと上がるでしょうが、運用時には30kbps前後を見込んでおけば問題なさそうです。
運用
なぜ必要速度を調べたかというと、通信規制モード(200Kbps)や格安SIM(通信不安定)でもバイクナビが運用可能かを計算する為でした。結果からすれば200kbps規制時であっても128kbpsの音楽ストリーミング聞きながら地図アプリ運用でも問題がない計算になります。
使用さえナビに限定してしまえばLTEだの50Gb通信だのといった高速通信は必要としないことが分かりました。
後記
(2018/11/18)
データを使い切って通信規制モードになったので実際に音楽を聴きながらの運用は可能なのか試してみました。
・地図アプリ:Googleマップ
・音楽アプリ:Amazon Music
結果から言うと可能でした。ストリーミングといっても常時ダウンロードし続けている訳ではなく最初にある程度のキャッシュ(バッファ。可能なら1曲即時ダウンロード、といっても規制中なので通常より時間はかかる)をとっている為、音楽が途切れるようなことはありませんでした。また、Googleマップにしてもある程度(進行方向に対して?半径~km以内?)先読みしてキャッシュしている為表示が消えるとか遅いとかいうこともありませんでした。
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