NSZN-Z68T(パナソニック)
トヨタ純正カーナビであるZ68Tはパナソニック製である。カーナビとしてはとても秀逸なのですが、AV機器としてみた場合いろいろと難点がある。というのもパナソニックといえばストラーダが有名なのでどうしてもストラーダと比較してしまう。30万円の価値はあるのか、20万円のカロッツェリアやアルパインの方が性能が高いのではないか。説明書では読み取れない部分を実機で確認してみる。
最大ファイルサイズ
最大ファイルサイズは2GBとあります。2ギガ=2,000メガではありません。2進法の210であるため、2ギガ=2,048メガになります。しかしメモリーカードやハードディスク媒体等では便宜上、2,000メガを2ギガと表記していることもあるのでそのセンも捨てきれません。
実験
ファイルをいくつか用意して実機で確認してみます。同じMP4動画をキーフレームカットしてサイズ調整します。
1,987,898,546B = 1.851GB OK
2,041,245,132B = 1.901GB OK
2,134,586,442B = 1.987GB OK
2,152,042,134B = 2.004GB NG
結果
上限は正確に210で計算されていました。
2GB(ギガバイト)
=2,048MB(メガバイト)
=2,097,152KB(キロバイト)
=2,147,483,648B(バイト)
2GB以上のファイルは再生できるできない以前に表示(リストアップ)されませんでした。
生VOBと生TS
ここでいう生VOBとは家庭用ビデオで撮影したDVDです(お察しください)。生TSとは空気中の電波を気功で生成したデータです(おサッシーください)。
実験
.vobと.tsについては拡張子で判別しているようでリスト表示すらされません。
拡張子だけを.mpgに書き換えてみます。コンテナの入れ替え、REMUXはしませんので多重音声やワンセグ動画を内包したままです。
結果
問題なく再生できました。ただし多重音声や字幕の切り替え、チャプター操作等はできませんでした。
6スピーカー(4ch)
モデル(グレード)による。
VOXY煌に限って言えばスピーカーとしては4ch独立してはいるものの、いざ5.1chサラウンドを再生してみると内部アンプでミキシングされているようでフロントからもリアサウンドが聞こえてきます。おそらくファミリーカーであるが故、人の乗り合わせやシート等の遮蔽を考えてこのような仕様になっていると思われます。ホームシアターのような臨場感のあるサウンドからは少し離れていると言わざるを得ない。
説明書からハズれたコーデック使用
ここでは
コンテナ名[ビデオコーデック+オーディオコーデック]
として表記しています。
実験
てっとり早くWMVコンテナを確認してみる。
説明書ではビデオ[WMV9、WMV9 Advanced Profile]、オーディオ[WMA9.2(7、8、9.1、9.2)]となっている。
WMV[WMV9(1280×720) + WMA9.2(2ch)]WMV[WMV9(1280×720) + WMA9.2 Lossless(5.1ch)]WMV[WMV9(1280×720) + WMA10 Professional(5.1ch)]
いずれも再生できたが説明書にあるオーディオプレイヤー.wma規格表には「2ch 再生のみに対応しています」とあるがビデオプレイヤーでは5.1chでも再生できた。
MPG2PS[MPG(720×480) + M1L2]MPG2PS[MPG(720×480) + AC3(5.1ch)]MPG2PS[MPG(720×480) + M1L3(MP3)]MPG2PS[MPG(720×480) + LinearPCM(LPCM)]MPG2PS[MPG(720×480) + AAC-LC(6ch)]MPG2PS[MPG(720×480) + AAC-MP(6ch)]
残念ながらAACは再生できなかったがMP3とLPCMを音源とした場合、再生できてしまった。
AVI[DX50(640×480) + M1L3(MP3)]M4P[DX50(640×480) + M1L3(MP3)]AVI[XVID(640×480) + M1L3(MP3)]MP4[XVID(640×480) + M1L3(MP3)]
過去に作成した動画をコンテナを替えて再生してみるとH263系(DivX、Xvid)はMPEG4 visualとして扱われる。だがコンテナによって使用の可否が変わるようだ。
結果
条件は未確認だが説明書にないコーデックでも扱える。
次にコンテナ毎に使用できるコーデックを探ってみる→
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