SR400用サスペンション

怒っています

何に怒っているかと言いますと、オークション&フリマに出品されるSR400用サスペンションにです。知ってか知らでか「とりあえずSR400という単語を入れておけば売れるだろう」という悪質な出品が多すぎです。原付重量のサスペンションからリッターバイク用のサスペンションまで、果ては自由長360mmとか訳の分からないものまで。皆さんには是非ご自身のSRに見合ったサスペンションを選んで頂きたい。

SR純正サスペンション

48U-22210-00 欧州仕様
2J2-22210-02 1型 カヤバ
2J2-22210-03 1型 カヤバ
2J2-22210-04 1型 カヤバ
33Y-22210-00 1型
1JN-22210-00 2型初期→後継1JN-22210-10
1JN-22210-10 2型
1JN-22210-20 3型4型
1JN-22210-30 限定3HTH(2003)、限定3HTS(2008)
1JN-22210-40 5型、限定3HTN(2006)

一般的には初期型のカヤバタイプ(黒)とよく見るシルバーの2種類でいいと思います。

SR純正サスペンション[1JN-22210-20]の仕様

自由長(穴~穴) 320mm
ストローク 80mm
バネレート 19N/mm(1.94kgf/mm)(108.49lbf/in)
バネ自由長 206.5mm
プリロード 10.2mm
セットバネ長 196.3mm
取付上部 14mm(直径) × 20mm(長さ)
取付下部 14mm(直径) × 20mm(長さ)
重量 1.65kg/本
プリロード調整 5段階

純正サスペンションのダンパーは減衰力が弱い為にただのバネと揶揄されることが多い。良く言えばよく動く柔らかいサスペンションなのだがフワフワしすぎてスポーツ走行には向かない。

実際には純正サスペンションでも新車時はしっかりダンパーは効いています。時間経過とともにオイル漏れ等、減衰力を失ってしまうのです。
純正サスペンションはオーバーホール(修理)できない。そのため、特に中古車両ではほぼ減衰力が無いただのバネと呼ばれしまいます。

初期型カヤバサスペンション[2J2-22210-02]の仕様

自由長(穴~穴) 320mm
ストローク 80mm
バネレート 1.8kg/mm(0-50mm)~2.1kg/mm(50-80mm)
バネ自由長 216.5mm
プリロード 18.5mm
セットバネ長 198mm
プリロード調整 5段階

*初期SRに着けられていた(1978-1982まで採用)カヤバ製サスペンション。
ボディ黒色。スプリングダブルレート。

SR用サスペンションを選ぶにあたって

基本的には純正サスペンションに準じた仕様を選ぶことになります。

ポイントは2つ。自由長(穴~穴)とバネレート(バネ定数、スプリングレート)です。

自由長(取付長)

純正は320mmです。自由長を変えることでワザと車高を変えるカスタムもあります。しかしサイドスタンドを立てた時に車体が立ってしまったり、寝込んでしまうので車高に合わせたサイドスタンドを用意する必要が出てきます。また、スイングの距離が変わるとマフラー等に接触するケースも出てくるので注意が必要です。

バネレート

純正は19N/mmです。社外製としては15N~25N内であればSR用と言っていいのではないでしょうか。
*本当は体重、レバー比、ホイールトラベル(ストローク)等と併せて計算するところですが、今回は純正に準ずるサスということでここでは割愛します。

SR用であってもストローク量でバネレートが変わります。純正よりストローク量が多い(長い)と柔らかいバネを、ストローク量が少ない(短い)と硬いバネを選定します。
純正より短いのに同じバネレートだと底突きしてしまいますよね。したがってショートサスでは必然的に硬いバネになります。
また、体重の軽い女性、シングルシートに替えた(二人乗りしない)場合等、乗り心地を優先して柔らかいバネに変更するケースもあります。

意図的に変える訳でもなく他車種流用は非常に危険です。
ホンダマグナ750、シャドウ750がいい例で同じ320mm、カラー14mmでそのまま着けてしまえるんですが25N-35Nに設定されています。知らずに買ってしまうとSRでは硬すぎてほとんど動かないサス(ゴミ)になってしまいます。
オークション&フリマではこの手の「SR400にも着けられる」が多いので注意しましょう。着けられる使えるは違います。

絶対に買ってはいけない

以上の2点を踏まえた上で買ってはいけない例を見てみましょう。

例①


もうお分かりだと思いますが、360mmは長すぎです。よほど長さを必要とするスイングアーム、レイダウンキットを導入している場合でない限りはありえない長さです。そもそもSR400をCB1300やZ1100といった超重量と併記している時点で疑わなければなりません。

例②


YSSの高品位アルミサスペンションですが、ここまで型番を明記しているのに調べない手はありません。スマホですぐ調べられますよね?
 RE302-330T-37
 XJR1200/1300、Z1用サスペンション
 自由長:330mm
 バネレート:20N-30N

取付カラーを10mm→14mmに替えてるようですが純正より長い、硬い。もちろん出品者が「本来はXJR用」と明記するべきなのでしょうが知らなかったということもあるでしょう。
既に落札されているようですがトラブルになりそうですね。

≪追記≫
YSS-Japanでは他車種(汎用品)をSR400用として販売しているそうです。具体的には上記の330mm(純正+10mm)、バネレート20~30Nを「SR400/500用」というシールを貼って販売しているそうです。

SR用サスペンション

個人的にはタンク付きはSRのクラシカルなイメージに合わないと考えていますので、シンプルなタンク無しモデルをいくつかご紹介します。

デイトナ 95124

参考価格:33,000円(税抜30,000)

サス自由長(穴~穴) 320mm
ストローク 73mm
バネレート 1.6kgf/mm (等間隔ピッチ)
プリロード調整 5段階
伸び減衰調整 11段階

安価ながらプリロードだけでなく減衰調整もできます。コストパフォーマンス◎。
製造:SHOWA製。
メッキ感が賛否両論ありますが純正感があり、あからさまに「カスタムしてます」を出すのが苦手な人には最適ではないでしょうか。ワザと裏返しにして取り付けることで、ダイヤルとステッカーを隠して純正感増し増し(いちおーダイヤルに指は届きます)。

KYB(カヤバ) TGS325

参考価格:35,420円(税抜き32,200)

自由長(穴~穴) 325mm
ストローク 68mm
バネレート 1.6kgf/mm (等間隔ピッチ)
プリロード調整 5段階
伸び減衰調整 11段階

デイトナのメッキ感が嫌いな方はこちらを。純正+5mmになりますが、どこかに干渉したりサイドスタンド時寝込むこともないので許容範囲ではないでしょうか。

デイトナ 15702

参考価格:58,300円(税抜53,000)

自由長(穴~穴) 322mm~332mm
バネレート 1.6-2.4kgf/mm(不等ピッチスプリング)
プリロード調整 無段階
伸び減衰調整 20段階
車高調整 無段階(※有効長:322-333mm)

95124の上位版、スポーツハイパフォーマンス。アルミボディ。
純正チェーンケースに当たる為、チェーンケース交換が必要になります。
タンデムOK的な事が書いてありますが、他サスではタンデムできない訳ではありません。先ほどのデイトナ95124やカヤバTGS325でも十分タンデム可能です。

オーリンズ YA252

参考価格:107,800円(税抜98,000)

自由長(穴~穴) 320mm
ストローク 81mm
バネレート 16-26N/mm(00480-02仕様)
バネ自由長 230mm
プリロード 22mm
プリロード調整 無段階

憧れのオーリンズ。
純正チェーンケースに当たる為、チェーンケース交換が必要になります。

まとめ

他車種用サスペンションがダメな訳ではありません。仕様を理解して用途に応じたサスペンションを選んで頂き、もっとSRを楽しんでもらいたいのです。
知らずに硬すぎる(柔らかすぎる)SRに乗り続けて「やっぱSRはダメだな」なんて事になって欲しくない、それだけです。

ちなみに私はデイトナサスペンションを着けています

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